第5回 千葉ネネの同人誌紹介祭り 『すきま企画 / はみ子の手帳』
千葉ネネです。前回に続き、コミティア93発行の作品を紹介します。
すきま企画 / はみ子の手帳

myun
2010年8月29日 発行
A5 / 56p
pixivなどで多くの作品を発表され人気を得ているmyun氏による作品。
初個人誌とのことですが、むちゃくちゃ良い本です。
短編集であり、多彩な絵柄で日常コメディから童話風の作品まで多様に描かれていますが、
作品全てを通し”孤独感”"人と人との繋がり・関わり”をときに無情に、ときに切なく、
短いページの中で表現されています。
(冒頭のベートーヴェンの引用された歌詞がまさにこの作品全体を表している)
また、表紙の黒い”他とはちょっと違う”姿の鳥も作品内容を暗示しています。
短編漫画は2~9ページ程。人の男から求婚された竜の娘の話や、ネズミの仲間から
はぐれ者になったハリネズミと鉢を被ったネズミの話など複数描かれています。

人であることと竜であることにいったいどんな差があるというのか
四コマは主にあんまり救われない話をコメディタッチで描かれてるのですが、
味のあるイラストと漂うシニカルさが絶妙にマッチ。

必死に勉強し、そして企業の面接に臨む
決して作品全てに慰めや救いがあるわけではないし、問題への解決が提示される
わけでもない。あるのは互いを理解しきれない人々や世の中の不条理さへの諦観です。
けれども、千葉ネネにはこれらの作品に共感できる者達への”応援歌”
であるようにも読めました。
共感することで少しだけ寂しさを拭えるような。
そんな気持ちにさせてくれる一冊。
千葉ネネ大変お気に入り、オススメでございます。
はみ子の手帳
http://alice-books.com/item/show/84-1
ヒズメカギヅメ
http://tumetume.fuma-kotaro.com/
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